【第14代会長挨拶】 「創立70年の節目に大きな飛躍へ !」 28期 本杉秀穂

1977(昭52)卒 28期 本杉秀穂 J組 政治

 

「創立70年の節目に大きな飛躍へ !」

 

 早稲田大学高等学院同窓会会長を務めます高等学院長の本杉でございます。私は、新制高等学院28期(1977年)卒業であり、「高等学院で過ごした3年間が人生最良の時であった」と公言して憚らない者の一人であります。現在および将来の学院生に私どもと同じく母校を愛し、人生の最も楽しく実り多い時間を過ごしてもらえるよう微力ながら役立ちたく励んでおります。

 新制高等学院設立70周年に当たる2019年に同窓会がメールマガジン創刊という新たな活動を始めることは、偶然ではなく、高等学院ならではの必然のように思われてなりません。

 同窓会の積極的な活動の結実として、また、将来に向けた同窓生の絆を確かにし広げる高等学院同窓会メールマガジンが吉原正理事長(23期 E組 経済)はじめ先輩諸兄と理事の皆様のご尽力により、ここに創刊の日を迎えましたこと、誠に慶賀の至りであります。

徹底した「自由な校風」

 上石神井駅から相変わらず狭いバス通りを歩くこと数分、正門を入れば、季節により彩りを変える昔日に変わらないものの成長した欅並木の先に近代的な校舎群が現れ、さらに突き当たりには、砂・土の面影のない緑の人工芝にWASEDAと白色文字の光る北グラウンドに至ります。大きく変貌しつつも、そこには紛う方なく変わらず高等学院があり学院生がいます。

 高等学院のそもそもの始まりを振り返っておきたいと思います。戦争の傷痕癒えない1946年9月には大学院・大学(学部)・高等学校からなる新学制に基づく体制を定める基となった教育制度検討委員会答申が総長に提出され、そこに次の文言を見ることができます。「高等学校は高等学校設置基準によること勿論なるも、本大学に於いては豫科的性格を持たしめ、これを早稲田学園の伝統的中核たらしめる。」(50周年記念誌より)

 生徒に対する信頼に基づく徹底した自由の校風と、「学の独立」を地でいくかのような専門の造詣の深さに自然と威厳の備わる絶妙なバランスの上に成り立つ高等学院のあり方は、変えてはならない不易のものであり続けます。とはいえ、時代の荒波を避けることはできません。だからこそ、先輩諸兄には自身の学院体験に基づく目と時代とともに生きている確かな目で、学院を見守り続けていただきたくお願い申し上げます。

現役学院生への支援

 高等学院同窓会はこれまでも、「同窓会奨学金(生活急変対応)」の支給、さらには「同窓会国際交流活動助成金」「同窓会学術研究奨励金」「同窓会文化・体育活動奨励金」など、現役の学院生の活動を直接支援する他の追随を許さない取り組みを進めていただいております。同窓生の皆様には、衷心より、感謝申し上げます。

 同窓会メールマガジンが、同窓生諸兄間は勿論のこと学院・学院生との絆を結び深めるものとなることを願っております。引き続き、ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。