【恩師の思い出】「学院に来て福島先生に出会えてよかった」 34期 杉渓言久

                                                                                                                  1983年(昭58)卒 34期 杉渓言久 H組 法

学院に来て福島先生に出会えてよかった

  1980年4月、学院に入学してすぐにサッカー部に入部した。中学の1年先輩、千田さんもいたので自然な流れだった。
 1年生は2、3年生とは別練習を行っていて、上手くなってきて認められると先輩の練習に加わっていった。私は早い段階で2、3年生の練習に合流できたわけではなかった。
  ある時、「杉渓、こっち入れ!」と福島先生に言われた。目に止まったきっかけは、当時福島先生も好んで履いていたPUMAのスパイクを私も履いていたかららしい。PUMAを履いていてよかったとその時思った。

  1年の秋に出場した新人戦、3試合で5点を取り、第五地区の得点王になった。得点が取れたのは、私が上手かったからではなく、周りの先輩たちが上手でお膳立てしてくれたからだ。そこで実績をあげたものだから、その後の試合ではボールが回ってくるようになった。でも、うまく捌けない。私が試合に出ないで、他の上手な先輩を使った方がいいのに、と思った。それでも福島先生は私を使い続けた。
  夏休み中の全体の練習後、「杉渓、ちょっと残れ!」としょっちゅう言われ、仲間達と上石神井の喫茶店でご飯食べたいのに呼び止められ嫌そうな顔をしていたけど、それでもキックやボール捌きの練習を一対一でやった。そんな顔をしていたからか、別の機会に井荻の喫茶店でご飯をご馳走になりながら、『性格学』というタイトルで福島先生が書かれた資料を渡され、「お前は、人懐っこい性格で、周りから好かれるけど、気に食わないことを言われると膨れっ面になって・・・」と私の性格の分析結果を話し始めた。全て当たっていた気がして何か嫌な感じだった。
  当時は毎年、福島先生が各代の特徴的な人をモチーフにしてキャラクターを作り、Tシャツやトレーナーなどを製作していたが、私の顔を模して電気ナマズのキャラクターを作ってくれた。今でも、電気ナマズのワッペンがついたジャージやウィンドブレーカーを持っている。

  学院時代、福島先生が狭山に住んでおられた時に、仲間2人と共にお邪魔したことがある。まだ娘さんが小さい時。懐かしい。(娘さんは私がモデルの電気ナマズトレーナーを着させられている。。。)

  下の左の写真は、学院卒業の時に福島先生と同期(の一部)で一緒に撮った一枚。当時福島先生は一眼レフカメラを持ち、卒業を控えた同期の各個人の写真や、試合中の写真もたくさん撮影し、そのほとんどがアルバムに残されている。右に写真は、大学時代、静岡の遠征先の駐車場でパチリ。右の車は当時の先生の愛車、日産プレーリー。

      

  大学在学中もサークルでサッカーは続けていた。学院サッカー部にも(正式なコーチではないが)時々顔を出した。キックが調子悪いな、シュートがぶれるなと思った時に、福島先生に‘クリニック’を依頼した。「軸足を5cm内側に置いてみろ」と言われ、シュート練習をすると、ビジビジと低弾道のシュートが決まり始めた。さすが、よく見ていらっしゃると思った。

  結婚する時、仲人は会社関係ではなく、迷わず福島先生に依頼した。学院サッカー部同期では、私を含め3人が福島先生の仲人。            

  仲人のご挨拶は、お察しの通り内輪だけがわかる話が多かったし、モゴモゴと長く話をされていた。来賓の方々はどう思ったかはわからないが、私は福島先生らしいスピーチでありがたかった。

  社会人になってからは、お会いする機会は少なくなったが、20年ほど前からサッカー部OB会の理事をやることになり、理事会開催のたびに、福島先生ともお会いすることができ、「相変わらずだなぁ」、「だいぶお年を召されてきたなぁ」と昔を振り返りながら感慨深く思ったものだ。
  私は現在横浜在住、学生時代も横浜に住んでおり、高校受験では(多くの方がそうであるように)早慶両校を受験し、慶應高校に受かったら行くつもりであったが不合格だったため、1時間半かけて学院に通うことになった。「慶應に行っていたらどうなっていたかな?」と考えたことはあるが、学院で出会えた多くのサッカー部同期・先輩後輩やクラスの仲間、そして福島先生という恩師に出会えたことで、「本当に早稲田に来て、学院に来てよかった!」と心の底から思えている。       

  福島先生、本当にありがとうございました。

PS 現在、私は学院サッカー部OB会の理事長を拝命している。OBに向けた「福島先生物語」もどうぞご覧ください。

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