コロナ禍における学院支援(実施報告)
本年6月26日付け記事で「コロナ禍における学院支援」についてご報告しました。主旨は『理事会として、2020年度(令和2年度)予算における「同窓会給付奨学金」を当初予定の30万円から100万円に増額することにより、コロナ禍による家計急変などで経済的困難に直面した生徒を支援することを決定した』というものです。
今般、本件実施状況につき学院から下記の報告をいただきましたのでお知らせします。同窓会としては、事態の収束が見えない中、今後とも母校と学院生に対する支援を出来るかぎり継続したいと考えています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
「高等学院同窓会奨学金採用状況のご報告」:
高等学院奨学金委員会において、次のとおり2020年度の選考を行いましたので
ご報告します。高等学院には、学校の準備する「学内奨学金(小野梓奨学金など)
」があり、これに同窓会奨学金も加えた「給付奨学金」について希望を募った
ところ、42名(昨年度25名)から受給希望の申請がありました。学内奨学金には
21名の採用枠しかありませんので、より多くの生徒に奨学金を支給するために、
同窓会奨学金については、10万円を10名に支給させていただくことにさせていた
だきました。また、支給対象者には2名の中学部生徒が含まれており、これまで
制度がなく奨学金を支給することのできなかった中学部にとっては新たな取り組
みとすることができました。
結果として、例年よりも受給希望者が増加するなかで、従来制度ではカバーしき
れなかった生徒への支援も含めて広く奨学金を支給させていただくことができま
した。同窓会のみなさまに心より御礼申し上げます。
なお、42名中支給対象外となった11名については、支給の決まったご家庭と比較
しても高額の収入があり学校で定める学内奨学金の審査基準を上回っていること
から、奨学金委員会として支給すべきと考える対象者への100%支給を実現する
ことができました。
(設置趣旨)→奨学金支給対象者向けの説明
■早稲田大学高等学院同窓会奨学金
1949年に開校した早稲田大学高等学院は、今年度創立71年を迎え、その卒業生
は約4万人に達します。高等学院同窓会は、卒業生の相互親睦と母校発展への
寄与を目的に活動する団体であり、本奨学金は、その同窓会により発足された
、経済的に修学困難な生徒とそのご家庭を支援する学院生のための奨学金制度
です。
本奨学金により、修学困難な学院生が、困難を乗り越えて、学院での学びを
継続し、深めていけるようにとの卒業生の想いが込められています。さらに
2020年度は、同窓会のご厚意により、今般の新型コロナウイルス感染症の影響
により修学困難なケースが増加することを見込み、奨学金拠出額が増額されて
います。
以上
早稲田大学高等学院同窓会
理事長 吉原 正(23期)