第15代会長

武沢 護

同窓会会員のみなさまにおかれましては、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。

この4月1日付けにて高等学院長に就任いたしました。

昨年度はCOVID-19が全世界にコロナ禍として猛威をふるい、高等学院においても4月当初の全面休校から6月、7月の分散登校を余儀なくされましたが、教職員・生徒一丸となってオンライン教育の実施に取り組み、学びの質の保証に力を注ぎました。

これからの不透明な時代において、このコロナ禍を機に改めて早稲田大学の三大教旨である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」の重要性を実感しております。みなさまもご承知のように、大学創立30周年に制定されたこの教旨はいまでも早稲田で学ぶすべてのものの魂すなわち「早稲田スピリット」となっています。これらを学院流に解釈してみますと「学問の独立」とは、知的好奇心を旺盛にして自ら学ぶことであり、「学問の活用」とは、その学びを活かし、さまざまな課題に対し創造的に課題解決することに勇気をもって挑戦すること。そして、「模範国民の造就」はよりよく生きることであるととらえ、身体を鍛え、個性を磨き、自らが犠牲になることをいとわず世の中に貢献すること、といえるかもしれません。

COVID‐19で大きく変わったこの世の中。すべての学院生には、どのような時代が来ようとも、心身ともに健康で、高い知性、豊かな感性を身に付け、自由・平等そして平和な社会に貢献する「すこやかで、しなやかで、そしてたくましい」人材として、高等学院の伝統を受け継ぎ、ここ上石神井から巣立って欲しいと願っています。

同窓会のみなさまには、現役の学院生に対して「同窓会学術研究奨励金」「同窓会文化・体育活動奨励金」を始め、国際交流、部活動への支援、進路に関する講演会へのご協力など、さまざまなご支援をいただいています。本年は中止となりましたが、恒例のホームカミングデー(同窓会総会:4月29日)には、是非ご出席いただき、みなさまとの旧交を温めるとともに、日々進化していく高等学院をご覧いただければと思います。

今後とも高等学院の教育の取り組みに対してご理解とより一層のご支援に賜りますようお願い申し上げますとともに、みなさまのご健勝とご発展を祈念いたします。