第 16 代会長

本木 弘悌

同窓会会員の皆様におかれましては、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。この度、同窓会会長(高等学院長)に就任しました本木です。よろしくお願い申し上げます。

最近よく聞く言葉の一つに「 ウェルビーイング「(well-being)」という言葉があります。ウェルビーイングとは身体的、精神的、社会的によい状態にあることであり、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を表しています。GDP に代表される経済的な豊かさのみならず、精神的な豊かさや健康までを含めて幸福や生きがいを捉える考え方が浸透し、この言葉は企業経営などでも使われるようになりました。そして、教育の世界にもこの言葉が広がりつつあります。教育活動を通じたウェルビーイングの向上は、地域や社会のウェルビーイングへ通じるものであり、文部科学省も本腰をいれて取り組み始めています。

私はこのウェルビーイングという言葉が、学院によく馴染む言葉ではないかと思っています。教育は何のためにあるのかというと、子どもたち一人ひとりと社会全体が現在から将来にわたって幸せで満ち足りた状態となるためです。そのためには教科の学習だけでは足
らず、部活動も含め好きなことに没頭することも大事です。学院生の日常は好き勝手に過ごしているようで、実はウェルビーイングを求めていたのかもしれません。卒業後も早稲田のつながりの中からウェルビーイングを見つけることができるのではないでしょうか。同窓会を通じてウェルビーイングの輪が広がることを強く願っております。

同窓会の皆様には、現役の学院生に対して様々なご支援を賜り大変感謝しております。特に「 同窓会学術奨励金」、「 同窓会文化「 体育活動奨励金」をはじめ、国際交流、部活動への支援、進路に関する講演会へのご協力など、さまざまなご支援をいただいています。恒例のホームカミングデー「(同窓会総会 4 月 29 日)には是非、ご出席いただき皆様との旧交を温めるとともに日々進化していく高等学院をご覧いただければと思います。今後とも高等学院の教育の取り組みに対して、ご理解とより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご発展を祈念いたします。