ごあいさつ

こんにちは、学院28期(1977年)卒業の友松猛です。2023年4月の同窓会理事会および総会以来、第14代同窓会理事長を務めさせていただいています。

2025年4月から学院は創立から77年目を迎えました。これまで卒業された4万人を超える同窓会会員のみなさんは国内社会そしてグローバルな場で益々ご活躍のことと思います。

私が考える同窓会の運営方向性については今まで何回か説明の機会をいただきましたが、理事長就任当時と変わらず大きなミッションはふたつあります。

(1)「同窓生のつながり」の維持および強化をするための「プラットフォーム」(基盤)であり続けること

(2)「現役学院生の学びへの支援」を行う「ガーディアン」(後見人)の一端となること

これらは同窓会会員のみなさんにもご賛同いただけるのではないかと思っています。

「同窓生のつながり」については、以前より推進されてきたネット活用を更に発展したいと思います。同窓会ホームページをベースとしたメールマガジンによる情報共有。また若い世代へのつながりを深める「X」(旧ツイッター)などのSNS活用です。でもそれだけでなく、「リアルなつながり」をどう盛り上げ、みなさんに積極的に参加いただくかも課題です。毎年4月29日に学院で行われる同窓会総会・ホームカミングデーはもっとも重要なリアルなイベントですが、従来からのやりかただけでなく、今後何を始めていくべきかのアイデア・方策が求められています。

「現役学院生の学びへの支援」は重要なテーマだと思っています。学院のユニークな教育制度のひとつは、通常多くの学生たちが「進学対策に費やす時間」を「自らの関心テーマ探求の時間」として使えることだと思います。我々同窓生もそれがベースとなって現在活動している人が多いのではないでしょうか。この視点で、学院生が望む各種活動へ同窓会は資金的援助を行っています。支援対象となる学院生の研究テーマは本当にユニークで驚きをもらいます。学院という環境のもと学院生が選んだテーマに基づく活動がその後大学および社会での成果につながっている、とのお考えを早稲田大学の田中愛治総長から私自身お聴きし感銘を受けました。早稲田大学は「人間力・洞察力を備えたグローバルリーダーの育成」をビジョンのひとつとして掲げています。学院同窓会としてはこの視点での支援も大いにすべきと考えます。学院は海外交流の機会を従来多く持っていますが、留学も近年実現されています。若い時期における海外生活経験は、その後の年齢になってから得る経験とは影響力の意味でかなり違うと思っています。学院時代のグローバル体験があってこそ、学院生の時だけでなく大学生そして社会人になってからも、国内外へ社会貢献を行う日本を支えるグローバルなパワーになると信じています。

最後になりますが、本木弘悌学院長がご就任されたことに伴い、同窓会新会長としてもお迎えさせていただきました。本木会長の下、学院の発展に向けてぜひ我々同窓会も協力させていただきたく思います。よろしくお願いいたします。

2025年4月

友松猛