【思い出】 「学院を卒業して半世紀 !」の記 20期 有志一同

1969(昭44)年卒 20期 横井義雄 D組 電通

「学院を卒業して半世紀 !」の記 

 

 3年ほど前、「早稲田大学高等学院入学半世紀を勝手に祝ふ会」を企画、立案し実行致しました。それが図らずも評判が良かったので、性懲りもなく、入学をやったならば、今度は卒業だということに相成り、去る5月11日の土曜日の夕刻、リーガロイヤルホテル東京で、「卒業半世紀を勝手に祝ふ会」を開催する運びとなりました。

  「入学」の時に幹事団を結成していたので、事務連絡はスムーズにいきましたが、それでもクラスによって温度差があり、果たして人が集まってくれるのか、いささか不安でした。しかもせっかく足を運んで貰うのですから、前回のときよりグレードアップしたものにしたい、みんなに喜んで貰いたいという密かな野望がありました。幹事会はその思いを軸に、談論風発、喧々諤々、老いた頭で無い知恵を絞る酒席の場となりました。数年前は、ほとんどお互いの名前も顔も知らない幹事団だったのですが、いまや刎頸の友と云ってもいいぐらい気心が通じています。それもすべて「学院」のお蔭だと改めて再認識した次第です。

  こうやって走り出した「卒業イベント」ですが、何はともあれ仕込みが大事と学院祭の取材(賑やかな様子と共に、現役学院生たちへのインタビューもしました)、早稲田祭の撮影(ここでチアーガールズたちと出演交渉をしました)、会場となるホテルとの折衝、幾度もの下見など、老体に鞭打ちながら(とはいえ愉しみながら)行いました。また同時に、当時の恩師をぜひとも招こうというアイデアも飛び出し、個別に当たりました。当初、気掛かりだった参加人数も幹事団の努力により、前回を上回る100名以上の同窓が参加の意思を示してくれました。こうして遂に当日がやってきました。日和も上々で、同窓の笑顔が次々に会場にやってきます。司会は幹事団のひとり元某局のアナウンサー、采配になんの心配もありません。しかしここで別な不安が首をもたげてきました。2時間半という時間内に果たして収まるだろうかという贅沢な不安です。

ともあれ開会宣言のあと、乾杯の音頭、本杉学院長のビデオメッセージ、J組担任だった新保昇一先生、B組担任だった佐藤陸先生、それに現在の学院の音楽担当、菅純子先生にも挨拶を頂きました。そして各クラスの代表挨拶などがあり、盛り沢山です。すると突然、沢田研二さんの「勝手にしやがれ」が、会場に流れました。その曲で日本レコード大賞の編曲賞を受けたF君が壇上にあがり、軽妙な喋りのあと、会費の振込み50番目の某君に賞金を授与しました。もちろん卒業50年に引っ掛けた遊びです。

 

  そのあと早稲田祭の様子を上映し、そこに写っていた全員ワセジョのチアダンスチームがとつぜん控室から登場しました。総勢30名以上、華麗な衣装を身に纏い、リズミカルな曲にのり、見事なチアダンスを披露してくれます。

  そして、幹事のひとりI君が制作した「学院今昔フォトスライド」を上映。私達20期は昭和41年4月に入学し、昭和44年3月に卒業したのですが、その学院時代の3年間の社会、文化、音楽などを紹介し、昨年10月に行われた学院祭の様子も紹介しました。制作になんと半年もかかったそうです。再びチアガールズの2回目のステージとなり、宴はいよいよヒートアップしていきます。

  ラストを飾るのは、早稲田大学応援団です。応援団の一人が学院出身者ということで、場はさらに盛り上がり、若い女子学生たちと肩を組みながら歌った「都の西北」は、冥途の土産、いや一生の思い出になる事でしょう。中締めはY君の三本締め。学ランとアンパン帽という出で立ちで登場、みんなの注目を集めました。懸念していた時間超過もなく、こうして「早稲田大学高等学院卒業半世紀を勝手に祝ふ会」は無事終了致しました。会場の出口にはチアガールズの女子学生たちが募金箱を持って立っています。誰もが喜んで大枚を寄付したのは言うまでもありません。

  考えてみると、私たち学院20期は昭和、平成、とそれぞれの人生を歩み、令和元年にこうして、「卒業イベント」で50年後の再会を果たすことが出来ました。しかしじつは3年前の「入学イベント」も今回も、ある私的な出来事に起因しているのです。幹事団の一人が数年前大病を患い、彼を元気づけようと考えたのが、すべての発端です。その強い思いが結実し、記憶に残る「半世紀を勝手に祝ふ会」となったのです。

  最後に、本杉学院長、菅純子先生を始めとする早稲田大学高等学院の皆様、わざわざお越し頂いた、新保昇一先生、佐藤陸先生、その他ホテルのスタッフや手伝ってくれた学院の多くの仲間たちに感謝しつつ、筆を擱きたいと思います。

                                                                   令和元年 8月吉日

                                          早稲田大学高等学院卒業半世紀を勝手に祝ふ会