【学部生の活躍】世界初・ナノシート電極を用いた植物電位のライブモニタリングに成功

 学院在籍中に2018年度(平成29年度)同窓会「学術研究奨励金」を受給した谷口広晃さん(70期F組・現早稲田大学先進理工学部生命医科学科2年)が参加する研究チームが、世界で初めて植物葉で電位を測定できる極薄電極(ナノシート電極、厚さ約300ナノメートル)を開発しました。本研究成果は2020年6月5日に日本化学会が刊行する国際誌「Bulletin of the Chemical Society of Japan」のオンライン速報版で公開されました。(詳細は添付の大学HPの6月5日付け記事ご参照) また、本件は6月21日(日)の日経新聞朝刊(26面「サイエンス」)でも大きく取り上げられました。

 第一著者の谷口さんは研究開始当時、学院在籍中であり、大学進学後も研究を続け今回の論文投稿に至ったとのことです。(同窓会「学術研究奨励金」を受給した研究課題は「超軽量・柔軟な電導性高分子ナノシートを用いた植物葉の生体電位の測定」)

 本研究は高等学院と母体の早稲田大学との連携を活かした好例であり、今後の教育活動のモデルとしての参考になると期待されます。

 同窓会にとって、学院生の「挑戦」を応援する「学術研究奨励金」受給者のこのような活躍は大きな喜びであり、誇りでもあります。今後も、この制度を通じて、学院生を応援し続けます。

ナノシート電極で植物電位を測定