【学部生の活躍】 「応援部が与えてくれたもの」 67期 小宮佑一朗 

2016(H28)卒 67期 小宮佑一朗 H組 法

 

「応援部が与えてくれたもの」 

 

 この度、寄稿の機会をいただきました、67期卒業(法学部)の小宮佑一朗です。大学生活では応援部を自らの活動の場とし、4年間をまっとうしました。

 学院時代は、現在学院長を務めておられる本杉秀穂先生のクラスにお世話になり、部活はボート部で選手生活をやり通しました。

大学4年秋の早慶戦

 卒業を控えた今、早稲田での生活を振り返ってみますと、大学4年間すべてを懸けた応援部での経験が、今の自分を形作る特に大きな柱になっていると感じます。

 本稿では、そんな大学応援部での4年間を振り返り、応援部という組織での経験が自分に何を与えてくれたのかを、これから大学生になる後輩学院生に向けて、この場をお借りして伝えさせていただきたいと思います。

 

同じ目標に向かって闘う「仲間」

 応援部での4年間が私に与えてくれたもの、それは「仲間の大切さ」です。月並みな表現ですが、これに尽きます。仲間の大切さを痛いほど感じさせてくれたことが、私にとって何よりの財産になりました。

鼓手と話をする筆者 大学4年秋早慶戦

 ここでいう私にとっての仲間は、同じ目標=「日本一の応援席を作る」のもとに、大学生活を応援部に懸ける同期、先輩、後輩(ときには社会人コーチも)のことであり、ただの友だちというよりも、共に闘う「戦友」と言ったほうがしっくりきます。同じ目標を達成するために家族よりも長い時間を共有し、日々の苦楽を共にする仲間です。

 友だちであり戦友でもある彼らとの関係性で、ほかのそれと異なっていたのは、「本音のやり取りを通じて結ばれていた」ということです。

 一人一人異なる志をもって応援部に集った面々が、同じ目標の達成に向かって邁進するためには、本音のやり取りが必須です。それぞれが自分事として目標を捉え、各々の価値観・哲学をぶつけ合う中で、正解のない「日本一の応援席」を模索していく必要があるからです。

 この本音のやり取りは、一人一人が本気で目標に向かっているからこそ起こるものです。大学での過ごし方にはたくさんの選択肢がありますが、このような環境だったからこそ、自分自身の全力をもって応援部の活動にチャレンジできたと思いますし、周りの仲間からのいい影響を常に受け続けることができたのだと思います。

新人時代 夏合宿 同期の仲間と

 大学での4年間は、多くの人にとって社会に出る前の最後のステップになります。私にとってもそれは同じで、卒業できればこの春から社会人になります。そんな最後の4年間を、「仲間の大切さ」を感じながら「全力」でやり通せたことが、社会人へのステップとして、また私の人生にとって財産になるものだったと感じています。

 

常に「全力」を求められる組織

 「全力」というと精神論的な響きに聞こえますが、私は全力とは「頭を使う」ことだと考えています。 

 打ち込んでいることに思いを馳せ、そのために自分ができることを考え、行動していく。使える労力をその対象にすべて注ぎ切ったときにはじめて自分がたどり着ける最上のゴールが見えるのだと思います。この手の話は散々ネット上や本などで書き尽くされていますから、ほかと代わり映えする内容ではありません。

 ですが、応援部にはこれを経験できる環境が整っています。それは、応援部が常に「全力」を求められる組織であることに加え、上で述べた「仲間の大切さ」を身をもって感じられる温かい団体だからです。

 応援部・応援団には厳しいイメージが付きまといます。実質今でも早稲田の応援部に応援団の世界の厳しい部分は継承されています。しかし、「厳しさ」と「理不尽」は違います。厳しさの中に、なぜ厳しくするのか、その意図と目的が明確にあれば、その厳しさを受けて人は成長します。反対に、その意図や目的を感じられない厳しさは人を傷つける道具にしかなりえません。

2019年12月アメフト甲子園ボウル 校歌センターリーダー下田、旗手小宮

 早稲田の応援部、特にリーダーは、ここ1,2年で急成長を遂げています(応援部は「リーダー」「吹奏楽」「チア」の3パートに分けられています)。頭を使い、「理不尽」を排除できる部に生まれ変わっています。今年のリーダーは「愛」を活動目標に掲げており、かつてないほどに一人一人の仲間を大切にできる組織を目指しています。

 そんなリーダーの各学年には、現在学院生が一人以上在籍しています。今年度副将の谷下(68期・政経)をはじめ、学院生が応援部の核を担っているということです。

 

来たれ! 早大応援部へ

 果たしてこれから大学生になろうとする後輩の何人がこのページを見てくれているのかわかりませんが、もしこの文章を見てくれている現役学院生がいたら、その人に私は自信をもって応援部をおすすめします。自分の限界にチャレンジし、仲間とその苦楽を分かち合うことができます。ただの友達ではなく、戦友と呼べる仲間を手に入れることができます。学生時代にしかできないことをする、という判断軸で大学生活を懸ける組織を選ぶなら、最高の選択肢だと思います。ぜひ、応援部を検討してみてください。後輩学院生の皆さんの入部をお待ちしています。

2019年10月稲穂祭  学院時代の恩師(担任)の本杉先生と  右が筆者 左が下田氏

写真提供 67期 下田隆博氏、38期理事 同窓会広報委員 森木