【学院生の活躍】「スタンフォード大学 ”Stanford e-Japan”プログラムで学院生4人目の最優秀賞受賞」 26期理事 島 昌英

1975(昭50)卒 26期理事 島昌英 H組 法

 

スタンフォード大学 ”Stanford e-Japan”プログラムで学院生4人目の最優秀賞受賞

  2017年から2019年までの3年間、スタンフォード大学が提供する”Stanford e-Japan”プログラムに参加した学院生は、全国から選抜された30名中成績最上位の3名に与えられる「最優秀賞」を連続して受賞してきましたが、2021年度前期の本プログラムに参加した木村勇翔君(3年E組)が学院生4人目となる最優秀賞を受賞しました。学院同窓会理事会での「記事化」決定を受け、本人にオンラインインタビューしてきましたので、「最優秀賞」受賞までの軌跡を報告します。

  木村君は、小学4年生から中学2年生までをお父上の仕事の関係でシンガポールで暮らしていました。その時に日本では経験できない「異文化が衝突せずに共存している」事実を痛烈に感じたことで国際交流に興味を持つようになったそうです。
インターナショナルスクールにも通っていたので英語とは接する機会もありましたが、学院に入ってもYouTubeでアメリカの番組を見たり、英字新聞を購読したりして常に英語力の向上に励んでいました。

  驚いたのは”Stanford e-Japan”プログラムへの申し込みを自分の意志で行ったことでした。普通の高校生なら「先生に勧められて」エントリーするケースが多そうですが、木村君は学院の先輩から本プログラムのことを聞くと早速応募に向けて走り出し、先生に推薦状を書いていただくようお願いすることも含め、全て主体的に行動しています。

  プログラムが始まると、「あれほど広く日本の高校生と関われたのは初めて」というほど多様なバックグラウンドを持った参加者から刺激を受けたそうですが、そうした中で「最優秀賞を狙う」と決めてプログラムをこなしていきました。そして作成した論文が「米中対立から見た日米関係(原題“The U.S.-Japan Relationship: Consideration from the
Perspective of U.S.-China Friction”)」というホットなテーマ。木村君はオンライン講義を通じて「アメリカ人の視点」で語られた日米関係や高1夏に参加した中国への短期研修で得られた経験を咀嚼して独自の視点で論文を構成し、見事に「最優秀賞」を勝ち取りました。
(参考)”Stanford e-Japan”プログラム概要
https://fsi.stanford.edu/news/winners-announced-spring-2021-stanford-e-japan-award

  大学でも「国際政治」を専攻予定で、卒業後も「国際関係」の職に就きたいと全くブレがありません。木村君はシンガポールでの原体験をずっと持ち続け、自分の夢に向かって一直線に生きていると感じさせられました。

  インタビューの最後で「今の1、2年生は自分が学院に入ってから得られた国際交流の体験をコロナのせいで体験できず可哀想。  この記事は学院同窓会のメルマガだけど彼らに国際交流の意義を発信したい」と語ってくれました。

 後輩思いのアッパレな青年です!